県連への労働相談をきっかけに、大林組が施工している慶応大学矢上キャンパス(横浜市港北区)で、石綿含有吹付材の違法な除去作業が明らかになりました。東京新聞が本人取材も含め詳細な報道を行い、NHKの首都圏ニュース845でも取上げられるなど大きな問題となっています。
改修工事で事前調査を行っていないことも大気汚染防止法に違反する行為ですが、作業員が「アスベストではないか」と確認したにもかかわらず、まともに確認もせずに作業続行を指示したことに重大な問題があります。現場労働者の意見を現場に活かさない大手ゼネコンの体質が露呈しました。この結果、3人の作業員がアスベスト粉じんを曝露することになりました。
被災者は、慶應義塾と大林組に対して、謝罪と損害賠償を請求しました。
横浜市も行政指導を行ない原因究明と再発防止を求めています。ずさんな工事はあとを絶ちません。アスベスト被害の根絶には、現場から声を上げていきましょう。