神奈川県建設労働組合連合会

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能登半島地震 木造仮設の建設進む 人の役に立てる大工の仕事に誇り持ち

2024年5月17日

「来てくれてありがとう」と被災地から

石川県での木造応急仮設住宅の建設が着々と進んでいます。最初に大工工事を開始した棟は5月下旬に完成予定となっています。神奈川県連の仲間も4月1日より現地に入っています。従事した仲間に話を聞きました。

安心して住める場所の建設に関われてよかった

今回、横浜職訓校に通い、ともに腕を磨く若い大工さんが仮設現場に従事しました。田中良政さん、永留弘一さん、三戸流風さん、正木匠さんの4人です。田中さん、永留さん、三戸さんは、神奈川土建湘南支部の西岡詠滋さんが経営する工務店に社員として勤めています。

【西岡さん】
現場は8時始業で5時に金沢のホテルを出発していました。途中から道が悪くなり、崩落をよけるように舗装している感じで、常に注意して運転しなければなりませんでした。毎日、なかったところに新たな段差が増えている、というような状況でした。
うちのチームは建て方を3棟分やりました。若い子たちは、どんどん自分たちで考え、より効率的にこなせるようになってきました。慣れない土地で一生懸命よくやっていたと思います。
現場では、金物がないなど手詰まりがあったりしましたが、いい人ばかりで、みんな一生懸命動いていました。今回の経験を通じてあらためて「住は聖職なり」という思いを強くしました。

技術で人の役に立てるいい仕事だと再認識

神奈川土建横浜戸塚支部の飯田知己さんも、従業員の丸山俊平さんととも能登に行きました。ともに仮設建設に携わるのは初めてです。

【飯田さん】
現地は昨日地震があったのかと思うくらい、手つかずの状態で、倒れたまま、焼けたままでした。現場は、自分のことを犠牲にしてここに来たという気持ちの人ばかりだから、みな前向きで、気持ちよく仕事が進められました。
地震が起きてから、何かしたいという気持ちでした。ボランティアで行こうと思っていたところ、組合から労働者供給事業の話があって。自分の技術を使って役に立てるのは嬉しい。我々の仕事は人の役に立ついい仕事なんだと再確認できました。

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