2024春闘は、集中回答日に電機・自動車・鉄鋼・食品などを中心に、多くの企業が「満額」回答を示しました。賃上げ率は5.28%と33年ぶりの高水準となりました。逆に言えば、大企業はそれまでまともな賃上げを行ってこなかったということです。賃金の下落が個人消費にブレーキをかけたことが、日本経済が30年成長してこなかった要因と言えます。
最大の課題は、中小零細企業へこれをどう波及させるかです。神奈川労連の仲間や、建設イエローアクションで賃上げ行動を行いました。
神奈川労連は3月3日、4年ぶりの春闘での集会を「総決起行動」として横浜山下公園で開催し、約600人の働く仲間が参加しました。
国民春闘の様々な課題を闘う仲間が発言。医労連の2つの新組合の仲間は、「仲間と地域医療を守るために組合を結成した。声をあげれば変えることができる」と訴えました。
集会後は横浜公園までデモ行進を実施。建設労連は恐竜の着ぐるみを先頭に、「持続可能な建設業を」「若者育成を」と訴えました。
3月14日には、建設イエローアクションとして、首都圏の建設産業関連労働組合とともに、桜木町での賃上げ宣伝を行いました。チョコレート入りのチラシを配ると、用意した数百個があっという間になくなってしまいました。
「神奈川には20代未満の大工が560人しかいません」という横断幕とともに、建設産業での賃金・単価の大幅引き上げがなければ、住宅やインフラの維持ができなくなってしまう、と街ゆく人に訴えました。