能登町では役場に1300件の応急修理依頼があり、その数は日々増えています。石川県連は2月1日、町から協力要請のあった災害家屋の応急修理(ブルーシート展張)を実施。その後も支援を重ねています。
作業は安全第一とし、フルハーネスを接続する親綱の固定・支持方法と、ブルーシート張りの作業内容を確認しながら実施しました。敷地に余裕のある家屋では、樹木などに親綱を固定し、滑落防止器具(ロリップ)を装着する方法で対応。安全確保をしながらスムーズな作業ができました。
住民からは、「申し込みが多く、実施まで時間がかかると言われていて不安だったが、職人さんに家を見てもらいホッとした」と安どの声をかけられました。
参加した仲間は「雨が入らない対策で喜んでもらえた。被災者の方々は、職人と話ができると安心できるのではないか。少しでもお役に立てる活動をしたい」と話しました。
応急仮設住宅 2階建ても視野に
応急仮設住宅の建設は、災害地域が半島という地理的制約や、生コン・砕石の不足などから、大工工事の開始時期が当初想定より後ろ倒しとなっていました。これらの調達目途が立ちつつあることから、「大工工事の開始を3月18日」とすることが確認されました。従事する建築大工は、地元や近隣地域から順に要請されます。神奈川にも追って要請が来ることになっています。
全木協の建設戸数は、輪島市を中心に450戸超となる見込みです。輪島市をふくむ能登半島北部は、応急仮設住宅の建設に適した用地が限られています。石川県はより多くの住戸を供給できるよう、2階建てでの建設の意向を示しています。
2階建ては、6坪のメゾネットタイプ(内階段)で1階6坪(トイレ、ユニットバス、LDK)、2階6坪(2室)の計12坪程度となります。実際に建設する場合は、全木協としては初めての2階建てとなります。