神奈川県建設労働組合連合会

トピックス

「仮面高血圧」にご注意を!藤田ゆかり保健師のけんこうコーナー

2024年1月1日

 あけましておめでとうございます!今年も健康第一で元気に過ごしましょう。

 健康診断では必ず測る血圧ですが、みなさんは家庭でも血圧を測っていますか。血圧が高くても自覚症状はほとんどありませんが、高血圧は脳卒中や心臓病など命に関わる病気の主要な原因になります。ぜひ家庭でも測りましょう。

 血圧が健康診断や診察室で正常でも、家庭や職場、早朝夜間などで測ると高くなる「仮面高血圧」は、家庭で血圧を測る習慣がないと見逃されてしまいます。仮面高血圧が重大な病気を引き起こす危険度は、持続性の高血圧症と同じかそれ以上です。40歳以上の10人に1人は仮面高血圧との報告もあります。ぜひ家庭でも血圧を測りましょう。

高血圧の原因は?

 高血圧症の9割の方は原因の判らない本態性高血圧症で、遺伝的な因子や生活習慣が関係しています。残りの1割の方は、血圧が上がる原因となるはっきりした病気がある、二次性高血圧症です。血圧に影響する生活習慣には、塩分やアルコールの過剰摂取、野菜や果物の摂取不足、肥満、ストレス、運動不足、喫煙などがあります。血圧が少し高めの段階から生活習慣の見直しをしましょう。

血圧上がりやすい場面に注意

 血圧が上がりやすくなるのは、温かい所から寒い所への移動、熱いお風呂での入浴、排便時のいきみの時間が長い、ストレスや睡眠不足、喫煙後などの場面。血圧が正常内という方でも上がりやすいことを意識してなるべくこうした場面を作らないように工夫しましょう。

 家庭血圧では上の血圧(収縮期血圧)が135、下の血圧(拡張期血圧)が85㎜Hg未満が正常値です。高い場合には放置せずに必ず受診しましょう。

PAGE TOP