神奈川県建設労働組合連合会

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建設アスベスト訴訟の学習会開催「命に勝る経済などない」(川連)

2024年1月1日

 川連は12月10日、建設アスベスト訴訟学習&昼食交流会を開催し、55人が参加しました。

原告の大園さんの訴えに耳をかたむける

 西村隆雄弁護士が講師を務め、建設アスベスト訴訟の歴史と到達点が語られました。忘れもしない、横浜地裁での悪夢の不当判決を思い浮かべる出席者たちの表情が印象的でした。給付金法の改正を求める請願署名運動と国会議員へのオルグを強めていくことが、今後の展開をつくりだすことを教わりました。

 原告・遺族を代表して、川崎中部の大園さんが訴えました。「組合の仲間の存在に心より助けられた。皆さんの支援もあり、全国的に完全勝利に近い判決が相次ぐようになりました。しかし解体工事や屋外作業の関連で原告全員で喜ぶことができない。一体、命の線引きは、どこにあるのでしょうか」。悲痛な訴えは会場を轟かせました。野口事務局は「大園さん、完全勝利する、その時まで絶対やめませんよ、この闘いは」と鼓舞しました。

 会場からも仲間に寄り添う声、国や企業への憤りの声が数多く出され、ました。「請願書名を一筆でも多く集めている。地道なことだがその輪を広げていきたい」「自分もいつアスベスト関連の疾患に襲われるか分からない。

大園さんの計りしれない苦労が報われる未来でなくては」「石綿除去の莫大な費用を施主に負担させるなんて無責任な話」「残っている石綿は大儲けした企業の負担で取り除かせるべき。それ位の気概で闘っていきたい」。

 「命に勝る経済や利益など存在しない」。これからも私たちの運動は続いていきます。

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