なにもないただの道や階段でつまずくことが増えたりしていませんか?心当たりのある方はバランス感覚の低下が原因かもしれません。
バランス感覚は、けがや転倒予防の重要な要素です。目や耳、身体の動きを感知する足の裏の感覚などを脳で制御して発揮する力です。姿勢を保持するのに必要な体幹の筋力や、重心の動揺を吸収できる関節や筋の柔軟性などの状態も影響します。
バランス感覚の簡単セルフチェック法
手軽にバランス感覚をチェックする方法が片足立ちです。閉眼で両手を腰に添え、立ちやすい側で片足立ちに。姿勢を崩さずに保持できる時間を測ります。挙げた脚は軸足に触れないようにし、軸足はずれないようにします。65歳以上の方は目を開けて測定します。脳への視覚情報はとても多く、目を閉じると途端にバランスがとりづらくなります。必ず支えとなる壁や手すりのある広いスペースで測りましょう。
年代別の平均値は20~30代で15~60秒、40~50代で10~40秒、60代で10秒程度。開眼だと60代で80秒、70歳代で50~70秒程度です。
片足立ちは一石三鳥!?
実は片足立ちはバランス感覚のセルフチェックとしてだけでなくトレーニングとしても効果的です。左右の足で1分ずつ1日に3回行うと、理論上50分歩いたのと同じくらいの運動負荷が大腿の付け根にかかるそうです。太もも周りの筋力アップや骨への刺激による骨粗鬆症の予防などの効果も期待できます。片足を5~10㎝上げて1分間キープ。これを両足交互に3セットから始めてみましょう。これだけでバランス感覚アップ、筋力アップ、骨量アップにつながります。
※必ず手が付ける壁や手すりなどがある安定した場所で行いましょう。