梅雨が明けると真夏の空気に入れ替わり、蒸し暑さが一気にアップします。梅雨明け直後の、体が暑さに慣れていない状態で、暑い日が続くタイミングは熱中症に注意が必要です。特に作業現場では誰にでも起こりうることとしてしっかり対策をしましょう。
日常生活での予防対策
熱中症予防は、まずは1日3食きちんと食べて、食事で水分や塩分、糖質などをしっかり摂ることです。
睡眠不足は体温調節機能の低下を招くので、十分に睡眠時間を確保します。飲酒した翌日は脱水状態となってしまうため、現場作業がある前日の飲酒は要注意です。
水分を補給してから体に浸透するのには20分ほどかかります。一度にたくさんの水分を摂っても、体はうまく吸収できません。こまめにコップ一杯程度ずつの水分補給を習慣にしましょう。
体調変化に気づいたら迷わず作業中止を
現場作業中はこまめに休憩をとることはもちろん、休憩以外でもしっかり水分と塩分の補給をしましょう。100㎖あたり0.1~0.2gの食塩相当量の塩分が目安です。
手足がつる、立ちくらみやめまい、吐き気、汗のかきかたがおかしい(汗がとまらない、またはでない)、なんとなく体調が悪い、すぐに疲れるなど、いつもとちがう体調の変化に気づいたら迷わず作業を中止して、周囲の人に申し出ましょう。
熱中症を疑った時の対応が運命を左右します。熱中症は死に至ることもあり、急激に進行します。作業中に熱中症を疑う症状がある場合は躊躇せず119番しましょう。
救急車が到着するまでに、水をかけるなど全身の急速冷却を開始し、可能であれば水分と塩分を補給します。また、絶対に1人きりにしないようにしましょう。