「表装業は、不器用でもやる気があれば、誰でもできると伝えたい」と話すのは、横浜市から『横浜マイスター』に選定された、建設横浜港北支部の山崎隆さん。
市民の生活・文化に寄与する卓越した技能職者として、横浜市から選定される横浜マイスター。表装(壁紙)で初めて選定されました。
マイスターを目指すきっかけは、組合が参加していた日々輝(ひびき)学園の職業体験授業でのやりとりでした。
「クロス張りを実演するときに、クロス屋という職業を誰も知らずにショックを受けました」「その場で体験してもらい、意外とみんな楽しくやっていることに手応えを感じました」。この職業を知ってもらいたいと考え、肩書があったほうが伝わりやすいと思いマイスターを目指すきっかけになりました。
山崎さんは元々ものづくりが好きで、親に買ってもらった物を分解しては組み立てる作業を繰り返していました。今でも、バイクや車を自分でいじることが趣味です。
「元々高校を卒業してサラリーマンになりましたが、物件案内をしている時に壁紙を張っている業者さんを見て、お客さんが感動していて。それがこの業界に入るきっかけでした」と話します。
30歳で内装業へ転職。厳しい親方のもとで修業、4年を経て独立。昨年法人になり、従業員が2人います。
「これから社会活動や人材育成に力を入れていきたいと思っています。いろんな団体を通じてもっと建設業を知ってもらう活動を行い、マイスターとして建設の魅力を伝えていきたい」と力強く語りました。