建設横浜川崎支部は、建設横浜の支部内で唯一横浜市外に組合事務所を構える、組合員511名(2月1日現在)の小さな支部です。
支部のルーツは、川崎建築労働組合の鶴見支部から独立し、単組となった神奈川県東部建設労働組合(略称東部建設)です。その東部建設の川崎支部として、1986年に川崎市高津区の組合員自宅2階を間借りし、最初の事務所が開設されました。それから約20年後、武蔵中原駅近くの民家で、1階を元カフェとして使っていたスペースを賃貸契約し、新しい事務所としました。
自分たちだけの組合事務所を
そんな歴史をもつ川崎支部の夢は、ちゃんとした会議ができる自分達だけの城を、組合事務所を建てる事でした。
2008年5月に3単組の合流で建設横浜となった東部建設は、鶴見支部と川崎支部に分かれる事になり、現在の横浜建設一般労働組合川崎支部が誕生しました。その後は、新事務所を構えるために労働組合法人として登記したり、東部建設からの財産按分を話し合ったり、新事務所建設のための準備を進めていきました。
そんな中、当時の支部委員長が高津区子母口の幹線道路沿いのお得な土地を発見し、すぐさま執行委員会で検討の末購入を決めました。
それから支部組合員内で建設業者を募集しました。設計、大工、電気、重機など多くの職種の組合員が新事務所建設工事に協力してくれ、2013年2月18日、念願の組合事務所(木造2階建て)が完成しました。同年3月31日に川連や神奈川土建川崎市協など川崎の建設労働運動を共にする各関係団体を来賓に招き、新事務所お披露目会を開催し、組織として新たなスタートを切りました。
包丁とぎで地域にアピール
新しい事務所を、組合員だけでなく、地域住民にもアピールするため、毎年年末に包丁研ぎとまな板削りを開催してきました。包丁研ぎは毎年、リピーターになる人が増えており、「地域住民にも、尻手黒川道路沿いにあるのは建設組合なんだと少しは認識してもらえたのでは」と考えています。
今後も安定した500名以上の支部を維持していくと共に、組合員一人一人に細やかな気配りのできる、地域に根ざした組合運営を心掛けていきます。