10月20日、21日の2日間を中心に第74回大手企業交渉をおこないました。新型コロナへの感染対策をはじめとして、大手企業の姿勢を問いました。
オリンピックを前後にコロナ感染爆発が広がった首都圏。建設従事者にも大規模現場などを中心に感染が広がりました。
鹿島建設の横浜市戸塚区「中外製薬ライフサイエンスパーク」現場では150人を超えるコロナ感染爆発という異常事態が発生しています。
このような状況のなか、命の危険を感じた従事する仲間から詰め所などの写真が組合に寄せられ、改善を求める訴えがありました。
しかし写真の存在を知った鹿島は「外部に写真を流出させたものがいる。犯人を見つけて訴訟をする」と朝礼で恫喝する暴挙を行ないました。命がけの現場環境の改善を求める労働者の根源的な要求の否定です。
県連益田副会長は、このようなパワハラ的言動や、保健所の指導とは別に鹿島独自に検査を指示し、その費用を下請け負担としたことなどを指摘。命と安全が何よりも優先することを訴え、補償と感染対策を強く要請しました。
鹿島側は「問題があるなら鹿島の社員に直接話をしてもらえばいい。再三呼びかけているがそれがない。一方で組合からは月に一回クレームが届き現場所長も困っている」などと、下請け構造での力関係を理解せず、組合を否定するような発言に終始。要請に対する具体的回答を避けました。
益田副会長は「労働者にかわって元請けにものが言えるのが労働組合。現場で困ったことがあったら組合に知らせて欲しい」と呼びかけます。