10月17日を統一開催日とし、全県47カ所で第44回住宅デーが開催されました。各会場で地域とのつながりをつくる工夫をこらした取り組みがなされました。
神奈川土建大和支部は、住宅デーとあわせた子ども向けオンライン工作教室に挑戦しました。大和市のイベントキャラクター「ヤマトン」とコラボした作り方解説動画をユーチューブにアップ。動画を見ながら各家庭で椅子作りにチャレンジしました。
用意した工作キット250セットに対し、400人を超える(お友達登録700人以上)の申し込みが殺到。楽しんだという報告が多く寄せられ、大好評の取り組みとなりました。
悩んだのはどのように小学生に企画を伝えるか。そこで「ヤマトン」とコラボすることを考え、イベント観光課に申請、すぐに許可がでました。
ヤマトンとコラボしたことで、市教育委員会の後援もうまく得られ、市内の小学校19校、児童1万2千人全員にチラシが配られることに。
申込みは組合のLINE(ライン)で受け付けたことで、自動応答など活用し膨大な数に対応できました。子どもの側からも写真や感想をラインで送ってもらえ、反応がリアルに伝わってきました。
キットの受渡しは市内6箇所の住宅デー会場で行い、来場にも繋がる仕組みに。全体の来場者は700人以上と見込まれ、前回から600人以上も増えました。
「初めての金槌にビクビクしながら釘を打っていましたが、完成した椅子を見て大喜び…楽しい時間を提供してくださりありがとうございました」「ほとんどお父さんが作りましたが、本人は楽しかったようで、大工さんへの憧れが強まったようです」など保護者からもうれしい声がたくさん。
アンケートでは「将来大工さんや建設職人さんになってみたいと思いましたか?」に「はい」「いいかも」が8割以上となりました。様々な工夫で、地域と組合の新しい繋がりの可能性を感じさせる取り組みとなりました。
地域住民を巻き込んで
大和支部の鶴間分会では、来場者を増やすため、思い切って従来の包丁とぎをやめ、地域住民をイベントの出演者として巻き込むチャレンジをしました。
鶴間とマルシェをかけ、「鶴マルシェ」と題し地域から出展者を募りました。徐々に口コミがひろがり、キッズダンスや作家さん、飲食店などが参加してくれることに。
雨の中でもおよそ350人もの来場者が押し寄せました。分会長の尾関さんは「住宅相談をするにも、まずは会場に人が来てもらわないとダメだと考えました。地域の人と一緒になって企画をつくったことが良かったと思う」と語りました。
建設横浜金沢支部「事前の住宅相談増やす工夫を」
建設横浜金沢支部は、事前に町内会に申し入れ、回覧板で周知したおかげで、当日の悪天候で来場者が少ない中でも、塗装のはがれやシャッターが開かないなどの住宅相談を事前に確保できました。事前申込がもらえると対応する職種の人選や現調までがスムーズです。今後も事前申込を増やす方法を考えたいです。
組合防災備蓄倉庫の食糧・備品の点検、簡易トイレ・リヤカーの組立訓練も行いました。
今回初めて参加してくれた板金工の青年部員は、包丁研ぎ、まな板削りを先輩の作業を間近で見て「やはり経験を重ねた大工さんはすごい。職人の技をもっと多くの人に知ってほしい」。