「トントントン」―。会場に響く釘を打つ音。5月4日、横須賀市の児童養護施設で工作教室がおこなわれ、子ども19人が小物入れ作りに挑戦しました。
「この連休に少しでも思い出を作ってほしい」と、地元久里浜建設組合の石井組合長を中心に組合内外の仲間が支援に駆け付けました。
まずは、9人の女の子が挑戦。講師とマンツーマンで作業をすすめます。思い思いにデザインを考え、釘を打ち、のこぎりを使い、やすりをかけて形を整えます。不安げだった表情も、すぐに真剣な眼差しに。
この工作教室は、6年前からボランティアでこの施設の子どもたちの髪を切っている美容師さんとの話の中で実現しました。
「釘を打つのが難しかった」、「箱にはおもちゃを入れるんだ」、「次はペンキを塗ってみたい」と、完成した小物入れを手に得意げな顔の子どもたち。アンケートには「大工さんが来てくれてうれしかった」との感想も。
「来年もやります」と石井さん。子どもたちも大きくうなずきました。