50歳代で急増
胃がんは大腸がんに次いで日本人が多くかかるがんで、男性はおよそ9人に1人、女性はおよそ19人に1人が、一生のうちに胃がんと診断されます。40歳ごろより増え50歳代で急増します。胃がんの代表的な症状にはみぞおち辺りの痛みや違和感、吐き気などがありますが、早期の場合は症状がないことがほとんどです。定期的な胃がん検診を受けることが早期発見の決め手となります。
胃がん検診の方法は?
日本では現在、胃がんの死亡率を減少させることが科学的に認められた胃部X線検査(バリウム検査)、または胃内視鏡検査(胃カメラ検査)が胃がん検診として推奨されています。
バリウム検査は発泡剤で膨らませた胃の壁にバリウムを付着させて胃の中の粘膜を観察する検査です。食道や胃の動き、食べ物の通り方、胃の全体の形、粘膜上に異常がないかが分かります。
胃カメラ検査は口または鼻から胃の中に内視鏡を挿入します。直接食道や胃、十二指腸の内部を観察するので、粘膜の微細な変化を見ることができ、疑わしい部位が見つかればそのまま生検(組織を採取する)を行うこともできます。
それぞれメリットとデメリットがありますが、早期発見のためにはどちらの検査であっても定期的に受けることが大切です。
40歳以上は毎年度無料
建設国保の胃がん検診は胃部X線検査を基本としていますが、胃内視鏡に代えて実施した場合も同等の費用補助を行っています(差額は自己負担です)。