いま「ウッドショック」と呼ばれる、輸入木材の供給不足と価格高騰が深刻化しています。主な原因として、米国でコロナによる在宅需要で住宅着工やリフォームが急増したこと、コンテナ不足による海上運賃の値上がり等が指摘されています。
全建総連が実施した組合員への緊急調査では「建材店から今後の入荷は約束できないと言われた。プレカット工場から樹種変更や入荷遅延にともなう棟上げ日程変更のお願いがきている」など、すでに一か月先を見通せない状況となっています。
事態を受け全建総連は4月16日、林野庁と国交省へ緊急要請を行い、「厳しい事態認識をもってもらいたい。このままでは建設業だけでなく日本経済全体に関わる大問題になる。直面する問題への緊急対策をお願いする」と強く迫りました。
今回具体的な対策は示されませんでしたが、買い占めや不当な値上げの情報を報告し改善を求めます。噂話ではなく具体的な事実の情報(地域、日付、業者名、資材名、価格など)があれば、組合までご連絡ください。
契約済みの樹種や工期・請負代金の変更について、施主と合意書を取り交わしておくことも重要です。組合でひな形を用意していますのでお問い合わせください。