東京1陣訴訟 最高裁弁論「メーカーの責任逃れ許すな」
2月25日、建設アスベスト東京1陣訴訟は、最高裁で上告が受理された建材メーカーの責任等について、口頭弁論が開かれました。
最高裁はすでに、京都訴訟・大阪訴訟で建材メーカーの責任を認めた大阪高裁判決を容認する決定を出していますが、東京訴訟では東京高裁が建材メーカーの責任を否定したため、最高裁がこれを審理するための弁論が開かれました。
法廷では、原告の宮島さん(電工・東京)、大坂さん(遺族・埼玉)が被害の深刻さを訴え、建材メーカーの責任を認める判決を求めました。
建材メーカーは、すでに京都・大阪訴訟で責任が確定しているにもかかわらず、8社それぞれが責任を逃れようとする意見陳述をしました。
判決は追って指定となりました。神奈川訴訟とともに統一した判断が示されると予想されます。
神奈川第3陣第1回期日「早期解決をめざす」
3月17日、神奈川3陣訴訟の第1回期日が横浜地裁で開かれました。原告団・弁護団・建設組合・支援する会など約100人の仲間が集まりました。
法廷では、二宮団長(配管工・神奈川土建)、畑中さん(ガラス工・神奈川土建)が自らの深刻な被害を訴え、早期解決を求める意見陳述をおこないました。
弁護団からは、最高裁決定をもとに残された訴訟の争点を明らかにするとともに、早期に、より広く、より厚い救済を裁判所に求めました。国は「最高裁判決を踏まえて主張を検討する」としました。
傍聴以外の参加者は法廷と並行して支援集会を開き、最高裁判決まで宣伝や議員要請など短期集中した運動を一気に広げようと決意をあらたにしました。
次回5月12日、10時30分から第2回口頭弁論が開かれます。