熊本県の豪雨災害に対する木造応急仮設住宅の建設がピークを迎えています。今回の全木協の対応は、発災からおよそ1週間で建設に着手するという「過去に例のない速さ」(9月15日付日本住宅新聞)として、大きな評価を受けています。神建連からも多くの組合員が建設に従事しています。
過去最多の建設戸数に
9月17日に新たに「(仮称)人吉市下原田第三仮設団地」24戸に着手したことにより、全木協としての建設戸数は合計595戸となり、2011年東日本大震災(584戸)、2016年熊本地震(563戸)の実績戸数を超え、全建総連の労働者供給事業において史上最多戸数となりました。
各県連・組合から登録している就労者も500人を超え、9月末までに延べ約1万2000人工に達する見込みです。
神建連からの従事者数もこれまでを大きく上回る36名が就労する見込みとなっています(9月25日現在)。従事する組合員は全員PCR検査を受け、陰性が証明されてから現地入りする体制を取っており、感染対策に万全を期しています。
熊本の幹事工務店「大工数が必要」小川工務店 小川社長
引き渡しに間に合わせるため、できる所から作業をしてもらっている。現場サイドとしては、大工さんの数がなにより大事なのでこうして他県から駆けつけてもらえて非常に助かっている。
復興に向けて、一番は災害がないことを望むが、熊本のような状況は他県でも必ず来る。助けあえることは協力しあっていきたい。
「事前講習が役立った」川崎中部建設 桑田さん
とにかく大工がやれる事は全部やっている。
台風の次の日からの着工だったので、水をかきだすのに半日かかった。なによりホテルから現場まで往復100キロの道程だったので移動が大変。
仮設住宅建設は初めての経験だったので、本当に行ってよかったし、人助けのために仕事をしていることを実感できた。現場で働いている仲間もみんなそういう思いを持っていることを感じた。
年始に見学した応急仮設住宅の講習会が非常に参考になったので、こういった取り組みをひろげていってもらいたい。そのためにも「まちの救助隊」を組合としてより一層仲間に周知してもらいたい。チームで作業する山下太郎さん(神奈川土建)
急ピッチで建設すすむ