神建連は9月2日に対県交渉、9日に「生活危機突破・諸要求実現・拡大月間成功総決起集会」を実施。コロナ禍のもとで大きな打撃を受けている地域建設業とそこに働く技能労働者への支援や、現場での感染拡大防止対策などの実現をもとめるとともに、組合拡大の決意を固めました。
本集会は新型コロナウイルス感染防止の観点から、例年行っていた関内ホールでの集会・デモ行進を取りやめ、初めての試みとなるインターネットでのライブ配信での開催となりました(建設プラザを収録会場とし、動画共有サービス「You Tube(ユーチューブ)」により配信)。
開会のあいさつで塚本会長は、組合がコロナ対策の相談を1万件以上対応し、仲間の雇用と営業を守る取り組みに全力を挙げてきたことにふれ、「相談活動で広がった神建連への信頼を力に、あらゆる工夫をつくして仲間に訴え、組合員拡大に取り組もう」と呼びかけました。
仙田書記長は基調報告で、建設労働者の処遇改善をこの秋の重点運動課題としたうえで「現場訪問、企業交渉などにおいて、コロナ禍のもとでの賃金・単価引き上げ、新型コロナウイルス感染症対策などしっかり現場の要求をぶつけていくことが必要」と訴えました。
8月28日のアスベスト裁判勝利判決の模様と原告の声を放送し、改めて運動の大きな前進を確認しました。
本集会は、来賓に直接来場してもらうかわりに、ビデオメッセージを放送する形式としました。特に、地元選出国会議員からは、いままでにないほどの賛同・応援が寄せられ、組合運動を政治に伝えるうえで大きなつながりを得ることができました。
集会終了後には、県知事宛の個人請願書名1万7865筆を代表団が県庁に提出しました。
直接集まることができなくても、要求実現をすすめ、団結を強めることができました。配信を通じて、組合内部だけでなく、広く社会に向け「エッセンシャルワーカー」である建設労働者の存在アピールすることにも成功しました。新しい運動のスタイルとして今後の展望を切り開きました。