神奈川県では、県内の優れた技能者を表彰する「卓越技能者」「優秀技能者」「青年優秀技能者」制度があり、特に卓越技能者は、県内の第一人者として「神奈川の名工」と称されています。
その卓越技能者に湘北地区協から推薦した相模中央建設組合の原嶋義男さんが選ばれ、昨年11月に「みなとみらいホール」にて表彰されました。
原嶋さんは、16歳から23歳まで東京の上野、浅草界隈の料亭の数寄屋造作などで修行し、昭和43年、相模原に移住。地元の大工仲間が起ち上げた相模中央建設組合へ加入。平成2年からは建築大工養成校、湘北建築高等職業訓練校の講師として28年余り、木造の伝統技能技術の指導育成に努めてきました。「大工一筋58年、元々ものづくり、創作が性に合っているようで、長い年月の中でもつらいと思ったことはほとんどありません」と話してくれました。
表彰は湘北地区協の仲間にとってもたいへん喜ばしく、後進の建築に携わるみなさんの励みにもなることと思います。