神建連は、株式会社青木工務店(神奈川県大和市)と6月5日付で労働協約を締結しました。今回の協約締結を受けて、7月より横浜市青葉区の木造住宅の建築現場に2人の建築大工を送り出すことになりました。
労働者供給事業では、供給先となる企業と組合の間で、賃金や労働時間など関係法令に準拠した労働協約を締結することになります。外注扱いや手間請など、建設業でのあいまいな働き方を是正し、建設職人の賃金引上げ・処遇改善をめざして労働者供給事業を広げていきます。
これまで神奈川県の工務店団体である一般社団法人神奈川県木造住宅協会と建設労働者の団体である神奈川県建設労働組合連合会とで全木協神奈川県協会を組織し、神奈川県と木造応急仮設住宅建設の災害協定締結や国交省の補助事業など連携して行ってまいりました。
この度、更なる事業連携として労働者供給事業に基づく労働協約を締結し、ご紹介いただいた大工さんを迎え入れることとなりました。
これまで弊社では多くの大工見習いを受け入れ、一人前の棟梁に育て参りました。地域企業と職人による中大規模木造建築の実現のために、この新たな取り組みには期待しているところです。
より良い環境で現場のみなさんが活躍できるように、また、この取り組みが更に発展してくようにしてまいりたいと思っております。
神奈川県の建設労働組合では初めての取り組みになります。今後も青木工務店をはじめとする地場工務店や、地場ゼネコンの一次協力会社と労働協約を結べるよう進めていきます。
今回の協約によって賃金が年収600万円ベースを超えることになります。賃金アップは仲間の生活を支えるためにも大変重要な課題です。労働者供給事業への仲間の登録を進め、供給を広げる運動を一緒にがんばっていきましょう。
青木工務店と神建連で労働協約締結、青木代表取締役(右)仲野神建連会長(左)