判決日は後日指定 国は解決の協議に応じろ
2月9日、京都1陣の控訴審が大阪高裁で結審しました。法廷では原告2人、弁護士5人が最終弁論を行ない、村山弁護団長は、未だに解決をしようとしない国と企業に「最も厳しい判決を」と求めました。
田川裁判長が「結審し、判決は追って指定」と述べた上で、代理人だけで打ち合わせをするとしました。
閉廷後の進行協議で裁判長は「早期の解決が望ましい」と明言し、原告と被告双方に解決の意向を確認しました。全国で行われている建設アスベスト訴訟で、裁判所が解決について意見を聞いたのは全国で初めてですが、国は拒否する姿勢を示したと報道も(京都新聞)。
全国でたたかわれている建設アスベスト訴訟の判決では、これまで6地裁、1高裁(神奈川訴訟)の全てで、国の規制権限不行使の違法が認められており、もはや国の責任は「不動のもの」です。
国に対して、いたずらに解決を引き延ばすのを止め、原告・弁護団との和解協議に応じることを強く要求していきます。
関西大集会へ全国から
結審当日の夕方から、建設アスベスト訴訟の早期解決をめざす関西大集会が開かれ、全国の訴訟団や支援者220人が集いました。
集会では石綿対策全国連絡会の古谷事務局長が「世界からみた日本のアスベスト被害者のたたかい」と題した報告の後、村松弁護士が「今年こそ解決の年」と裁判の到達点と展望を話しました。
アスベスト患者と家族の会古川さんをはじめ、アスベスト被害とたたかう仲間から激励と連帯のあいさつがあり、裁判勝利と解決にむけた大きな運動を展開しようと各地の原告団が訴え決意を固め合いました。
全員を救済する判決を提出署名は34万筆せまる
2月7日、3月に判決を迎える首都圏建設アスベスト東京1陣訴訟は、東京高裁第10民事部に公正な判決を求める署名10万5770筆を提出、合計33万6897筆を提出しました。
12時から13時まで裁判所前でチラシを配り宣伝しました。神奈川原告団から9人が参加し、山上さん、高橋さんもマイクを握り「一人親方を含めた全員を救済する判決を」と訴えました。
裁判勝利・早期解決をめざす主な取り組み
3月14日(水)
14:00~ 東京高裁・東京ルート判決日
18:00~ 判決報告集会@衆議院議員会館(予定)
3月15日(木)
厚生労働省・国土交通省交渉
3月15日(木)~22日(木)10:00~14:00
国会議員会館前での宣伝・座り込み
3月22日(木)
大阪高裁・大阪ルート結審
3月23日(金)13:00~
早期・全面解決めざす決起集会@日比谷野音
◎関西訴訟と九州訴訟の公正判決要請署名の取り組みにご協力ください。