野菜を十分に食べていますか?
厚生労働省が一昨年に行った国民健康栄養調査で、成人の野菜摂取量が調査開始以来過去最少となったことが分かりました。
野菜の目標摂取量は一日当たり350グラムですが、男女別の摂取量の平均値は、男性が262グラム、女性が250グラムといずれも過去最少でした。特に20~40歳代の働き盛り世代で摂取量が不足しています。
目標摂取量の目安は
野菜には身体に必要な栄養素となるビタミン類やカリウムなどのミネラル、食物繊維などが含まれています。これらの栄養を充分に摂取するために必要な野菜の量が1日あたり350ぐらむ以上と考えられています。料理に換算すると5皿程度が目安です。小鉢の野菜や具沢山の味噌汁ならそれぞれ1皿と換算します。
目標量を摂るには、朝に具沢山の汁物、昼夜の食事で2皿以上を意識する必要があります。欠食をして1日2食、あるいはおにぎりやパンだけで簡単に食事を済ませてしまうと目標量に足りなくなります。どうしても摂るのが難しい時は1食分を野菜ジュースで補う方法もおすすめです(ただし頼りすぎは禁物です)。
野菜の価格高騰と調理の手間の解決策は?
野菜価格の高騰が続いていますが、比較的価格変動が少ない野菜にもやしや豆苗などの芽野菜、人参やじゃがいもなどの根野菜、室内栽培されているきのこ類があります。
カット野菜や冷凍野菜は比較的価格が安定しており、調理の手間が省けます。電子レンジ加熱も洗い物や調理の手間が減る加熱方法です。切り干し大根などの干し野菜は保存が効くだけでなく調理が簡便で煮物やサラダに利用できるので便利です。自分にできる方法で、今よりも野菜の摂取量を増やしてみましょう。