ご自身の便を毎回チェックしていますか?理想的な便はいきまずにストンと出る茶色から黄土色です。腸内環境が悪化すると便の色が濃い茶や黒に近い色に変化します。鉄剤等を服用していないのに真っ黒い便が出る場合、胃や十二指腸などからの出血の可能性があるため受診が必要です。
腸内環境は3つの腸内細菌のバランスで決まり、善玉菌20%、悪玉菌10%、日和見菌70%の比率が理想とされています。腸は食べ物を消化吸収するだけでなく全身の免疫を司る重要な役割を担っており、腸内環境を整えることは免疫力を高めることにもつながります。
食事や運動で腸内環境整えよう
腸内環境を整えるには、善玉菌を増やすビフィズス菌や乳酸菌を含むヨーグルト、乳酸菌飲料、納豆や漬物などの発酵食品を毎日取り入れ、善玉菌のえさになるオリゴ糖や食物繊維を摂るのがおすすめです。オリゴ糖は大豆やたまねぎ、ごぼう、ねぎ、にんにく、アスパラガス、バナナなどに多く含まれます。
腸そのものを動かす習慣も大切です。適度な運動は身体を振動し筋肉を動かすことで腸の動きをサポートしてくれます。また、十分な睡眠や朝食を摂ることは腸内のリズムを整えます。
大腸がん検診受けよう
大腸で炎症やポリープ、がん、痔などが原因で出血があると便に血液が混じりますが、少量の場合は目で見ただけではわかりません。大腸がん検診(便潜血検査)は目に見えないような微小な出血も検出することができます。40歳以上の方は毎年度受診しましょう。胃などの上部消化管からの出血は消化液の影響で便潜血検査では検出しにくいので、必ず胃がん検診と併せて受診することをお勧めします。