歯や口内の状態は、全身の健康に大きな影響を及ぼすことがわかっています。そこで組合では、健康診断だけでは分からない、口腔内の健康状態を把握することを推進しています。
川崎一般では10月6日、従来の集団健診に合わせて、歯科衛生士による口腔チェックを実施しました。81人がチェックを受け、自分の歯の状態を専門家の目を通して確認することができました。80人を超える人数が口腔チェックを受けることは神建連では初めてのことで、画期的な事業となりました。
運営を担当した川崎一般事務局の杉田さんは「医療機関との綿密な打ち合わせが成功につながった」と話しました。仲間からは「歯石チェックがありがたかった」「歯間ブラシの使い方が勉強になった」などの声が聞かれました。
気軽に歯医者に来て欲しい
今回の口腔チェックは、川崎医療生協の協力のもと行われました。歯科衛生士の五十嵐さん、辻さんにお話を聞きました。
五十嵐さん
口腔チェックでは、虫歯の有無、歯が抜けたままになってないか、歯磨きが適切か、口の中の乾燥状態などをチェックします。今回、口の中の状態に自信がないという方が多くいらっしゃいましたが、治療すれば元に戻る状態の方が多いです。
現場で歯を磨くというのはなかなか難しいかもしれませんが、甘い缶コーヒーやエナジードリンクなどを飲んだ時、そのままだとどんどんリスクは上がっていきます。最後にお水で流すとか、キシリトールガムを噛むなどしてもらうだけでも違ってきます。
辻さん
今回、80人中77人は歯医者に行って欲しい方でした。歯石もなくて本当に状態いい方は3人くらいで、きちんと歯医者に通っている方々でした。でも大部分の方は元の噛める状態に戻る可能性が高い方で、すぐに治療をすれば歯の寿命を伸ばせるのに…と思う方が多くいました。
ご自身で思っているよりも、まだまだ大丈夫な方ばかりでした。これをきっかけに一歩を踏み出して欲しいです。歯医者に行くのを伸ばせば伸ばすほど、治療に通う期間が長くなります。最初は恥ずかしい、怖いなどあるかもしれませんが、まったくそんなことはないので、ぜひ歯医者に来てみて下さい。