時間がないからと忙しさを理由に、よく噛まないで食事を済ませてしまうことがありませんか?よく噛むことは、健康な歯を保つだけでなく、集中力アップや認知症予防にも効果があることが分かっています。
早食いは意識さえすれば、比較的簡単にあらためられる習慣です。ぜひ今日からよく噛んで、噛むことの効果を実感しましょう。
よく噛んで食感や味の変化を味わえると、薄味でも満足できることにつながります。よく噛むことで唾液の分泌量が増え、自浄作用や殺菌効果の働きが強まり、虫歯や歯周病などの予防にもつながります。
食べ物をしっかり口の中でよく噛み砕いて、唾液と混ぜ合わせることで消化が進み、胃腸の働きを助けます。逆によく噛まずに早食いすれば、胃酸の分泌が間に合わず、胃腸の負担が増えてしまいます。
気分を安定させ集中力継続にも一役
噛むことで口や顎を動かすと、脳の広い領域に影響し脳が刺激され、活性化やリラックス効果、集中力の維持につながると考えられています。車を運転するのにガムを噛みながら走行すると眠くならず、ガムを噛んでいないと注意力が散漫になって事故を起こしやすいというガム会社の調査もあります。
噛むことは脳の前頭前野や海馬という部位を活性化させます。特に右側の前頭前野が活性化すると認知機能の改善につながるといわれています。
血糖値の急上昇抑え脂肪の蓄積を防ぐ
よく噛みゆっくり食べると、満腹感を得やすくなり食べ過ぎを防ぐことができます。それだけでなく、食べ物の吸収速度が緩やかになるため、食後血糖値の急上昇を抑えられ、脂肪が蓄積しにくくなります。