昨秋から全国の建設の仲間が一丸となって取り組んでいる「持続可能な建設業に向けた100万人署名」。いよいよ運動も大詰めをむかえています。全国では63万筆を超える署名が集まっています。神奈川でも、青年や女性が建設業の未来のために奮闘しています。
「週末は3連休だったようですが、私はそれに気づくこともなく、ずっと現場で働いていました。建設職人は日曜しか休むことができません」。通勤帰りの人であふれる東神奈川駅前で、マイクを握り訴えた狩野良夫さん(神奈川土建青年部)。
建築大工として、手間請けで町場の工務店の現場に入っています。「後継者不足と言われているが、若い子を育てようにも、今の単価では身銭を切っているような状況。自分にしっかりと利益が出ることが前提」と話します。
「休みもない、賃金も安いでは若い人が建設業に入ってきません。担い手がいなくなれば、能登地震のような災害があったときに、誰が復旧復興をするのでしょうか」。建設業の危機が、社会にも大きな影響を与えることを街頭に呼びかけました。
県青協は「持続可能な建設業の実現は青年にとって最も重要な課題。組織内だけでなく広く一般に知ってもらうことが大切」と議論。街頭宣伝に積極的に取り組むことにしました。
宣伝は定例の幹事会の前に実施。仕事をやりくりして普段より1時間早く集まります。1月は24筆、2月は22筆を集めました。自分自身の未来のため、業界の未来のため、3月末までに1筆でも多くの署名を集めます。
100筆チャレンジ達成者続々 主婦協
県主婦協は100筆チャレンジャーを組織し、すでに多くの達成者が生まれています。2月13日には東神奈川駅で街頭宣伝を実施。30分で58筆もの署名を集めました。
署名への賛同 国会議員へ訴え
100万人請願署名は、その成功のために、国会議員に請願事項への賛同を求めていきます。
神建連は2月21日、参議院議員会館で院内集会と国会議員要請行動を実施しました。
集会には、篠原豪衆議院議員(立憲)、志位和夫衆議院議員(共産)が参加し、あいさつしました。
篠原議員は、「これまでも建設国保予算要求・アスベストなど支援してきた。今回の署名も支援していく」と表明。志位議員は、神建連の現場訪問など取り組みを評価し、「建設業の担い手確保は急務。そのためには、賃金引上げ、働き方改革を進めていくことが必要。国会内で一緒に取り組みたい」と組合の運動に賛同しました。
集会後、20班に分かれ、衆議院議員32人・参議院議員11人の議員会館事務所に要請を行いました。
国会会期中でしたが、篠原豪議員、青柳陽一郎議員、太栄志議員に直接対面し、要請することができました。
要請直後から賛同書が届き、2月27日時点で7議員からの賛同を得ています。引き続き、各議員の地元事務所への要請を行い、署名への賛同を求めていきます。
100万人署名に賛同いただいた地元議員
【立憲民主党】
衆議院 篠原豪議員
衆議院 青柳陽一郎議員
衆議院 早稲田ゆき議員衆議院 太栄志議員
衆議院 山崎誠議員
参議院 水野素子議員
【日本共産党】
衆議院 志位和夫議員