猛暑の8月は最も夏バテが起こりやすい時期です。夏バテとは暑さに身体が順応できずに、自律神経の乱れや脱水症状などが原因でおこる体の不調の総称です。夏バテ予防のコツと、回復のポイントをお知らせします。
大きい温度差や睡眠不足、運動不足は自律神経の乱れを起こします。
冷たい飲料の摂り過ぎは、胃腸の負担が大きく、機能低下を招き食欲不振の原因にもなります。なかでも糖分入りの飲料による糖分の摂り過ぎは、ビタミンB1が大量に消費され、疲労物質が蓄積して疲れやすくなります。
こうした夏にありがちな生活習慣の積み重ねが夏バテを招きます。
夏バテの予防法は?
まずは夏バテにつながる生活習慣を断ち切り、運動、睡眠、栄養のバランスを心掛けましょう。
できれば朝夕の涼しい時間で、ストレッチや軽めのウォーキングなど、身体を動かす機会を作りましょう。
食事は、暑さで失いやすいミネラルやビタミン(野菜、海藻、果物)、筋肉量維持のためのたんぱく質(肉、魚、卵、豆腐、乳製品)を積極的に摂りましょう。日々の疲れを十分な睡眠で回復させることも重要です。
すぐできる夏バテ回復法
回復のためには疲れをとる栄養素の補給が欠かせません。ビタミンB1(豚肉や大豆、うなぎ、玄米、牛乳、ニンニク、ネギなどに)は糖質の分解を助け、疲労物質の代謝を促します。クエン酸(柑橘類や梅干し)も疲労の回復に役立ちます。
疲労回復に関わる成長ホルモンは夜の22時~2時の間に分泌が活発です。この時間帯の睡眠時間は十分に確保しましょう。
湯船につかると血行が促進され疲労回復につながります。夏バテ気味かなと感じたら、身体を労わってあげましょう。