全木協神奈川県協会(神建連と神奈川県木造住宅協会で構成)は10月3日、まちの救助隊全県研修会を開催し、災害で被災した住宅の応急修理について、実践的な研修を行いました。
大規模災害 力を発揮するのは仲間の技術
午前の部では救援活動のエキスパートである「NPO法人災害救援レスキューアシスト」の川島浩義氏より、屋根のブルーシート張りについて講演を受けました。
作業においてなによりも重要なことは、作業者が事故なく安全第一で臨むことだと強調されました。
通常の現場と違い足場のない屋根上での安全確保には、ロープでお互いを繋ぐ「バディシステム」や、親綱の固定は車両のホイールに結び付けることが有効であることなど、経験に裏打ちされた方法が伝えられました。
屋根の応急修理を実技研修
午後は台風災害の緊急補修材として開発された「スーパーブルーシ―ト」(アスファルトルーフィングを災害用に改良)を用いた屋根補修の実技研修を行いました。
瓦屋根のモデルを使い実際に施工しました。瓦がはがれた部分に野地板で下地をつくり、凸凹にしっかりと追従する粘着シートで下葺き。その上からスパーブルーシートをかぶせます。台紙をはがせば接着材がついています。
あくまで応急処置ですが、数年は十分持つため、急な資金が用意できない状況などに有効です。
神奈川県で大規模災害が発生した場合、県との協定により、組合が応急修理の中心を担います。仲間がまちの救助隊に集結し、準備をしておくことが重要です。