神奈川県建設労働組合連合会

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「様々なリスクある高血糖ふせごう」藤田ゆかり保健師のけんこうコーナー

2022年9月5日

 血糖値が高かったけど、症状がないからと放置していませんか。高めの血糖値が続くと糖尿病の発症だけでなく、心筋梗塞や脳梗塞などの病気のリスクが高まります。

 歯周病や皮膚炎、感染症、骨の弱化や認知症、がんとの関連も指摘されており、全身に様々な影響が及ぶことがわかっています。

高血糖はなぜ起こる?

 過食やお菓子やジュースなどによる糖の摂り過ぎ、運動不足、肥満などが誘因となって血糖値は上がります。遺伝的な素因や心理的ストレスによる影響も大きく、年齢を重ねることも高血糖のリスクとなります。

 血糖値を上げるのは食べ物に含まれる糖質です。なかでも体に吸収されやすい糖をたっぷりと含むのが、精製された穀類や白米やパンなどの炭水化物、甘い菓子やジュースなどです。

 白米をすりつぶした粉が原料のせんべいは、甘くなくても血糖値を急上昇させます。逆に食物繊維が多い野菜や海藻類などは血糖値の急上昇を防いでくれます。

 散歩などの軽い運動習慣があると、血糖値を下げるインスリン(ホルモン)が効率よく利くようになり、分泌量も少なくて済むようになります。

基準値を超えたら必ず医師に相談を

 健康診断では血液検査の空腹時血糖値とヘモグロビンA1c(HbA1c)の値で血糖の状態を知ることができます。

 HbA1cは血中のヘモグロビンがブドウ糖と結びついて糖化した物の割合を表したもので、5.6%を超えると糖尿病の一歩手前の状態、6.5%以上では糖尿病が強く疑われます(貧血や鉄剤の服用があると数値に影響することがあります)。

 基準値を超えている場合は必ず健診結果票を持参して医師に相談し、食事などの生活習慣の改善に取り組みましょう。

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