建設アスベスト訴訟の最高裁判決から1年が経ちました。しかし、建材メーカーはいまだに被害者とまともに向き合おうとしていません。5月20日、建材メーカーの謝罪と訴訟和解、基金参加による全面解決を求め、日比谷野音大集会が開催されました。
全国からおよそ1500人、神建連からは175人が参加しました。与野党から国会議員が参加し、全面解決への取り組みが表明されました。
小野寺利孝弁護団長は今後の闘いについて「主戦場は法廷の外。被害者の人権を侵害する真実を国民に知らせ、正義の実現を求める国民世論を作り、その風を法廷に吹き込む」ことを訴えました。
「『あやまれ!つぐなえ!なくせ!アスベスト被害』のスローガンは全ての被害者の救済と、この過酷な被害を二度と繰り返さないでほしいという原告の痛切な要求」
「闘いは最終局面。第1ラウンドは見事勝利したが課題を残した。メーカーを相手にした第2ラウンドは国を動かす。今までは厚労省だったが、これからは経産省・国交省を動かしていくことが必要」と展望しました。
経産省・ニチアスを包囲
日比谷集会後、経済産業省への要請行動と集会、被告メーカーニチアス本社前を包囲しての抗議行動をおこないました。
ニチアス抗議行動では、要請書を渡そうとしましたが、ガードマンは「聞いていない」と直接要請書を渡すことができませんでした。最高裁判決があるにも関わらず、対応をすべてガードマンに任せるニチアスの態度は許せません。