2014年から日本国内で販売されている加熱式タバコ。煙や臭いが少ないので健康への害は少ないと思っていませんか?様々な研究からそうではないことがわかってきています。
エアロゾルのなかに多くの有害物質が
加熱式タバコとはタバコ葉に直接火をつけるのではなく、熱を加えてニコチン等を含んだエアロゾルを発生させる方式の新型タバコです。リキッドといわれる有機溶剤(グリセロールなど)を加熱して発生させたエアロゾルをタバコ粉末入りのカプセルに通して吸入するものもあります。
加熱式タバコの吸引時に発生するエアロゾルは、猛毒のニコチンや発がん性のあるホルムアルデヒド、PM2.5など多くの有害物質を含んでいます。エアロゾルは肉眼で見えにくいのですが、これら有害物質を含んだ喫煙者が吐き出す息によって受動喫煙がおこります。
将来の肺への障害わかっていない
加熱式タバコの広告では有害物質低減と書かれているものもありますが、量が減っても健康へのリスクは減りません。タバコは少量の暴露でも有害で健康リスクがあることがわかっています。
リキッドに使用されているグリセロールなどを肺に吸い込んだ時の安全性は確立されておらず、将来肺にどんな障害が起こるか分かっていません。
香料等が入った液体を加熱してそのエアロゾルを吸引する電子タバコについても、含まれる香料等の化学物質が肺に吸い込まれた時にどのような影響があるか現時点ではわかっていません。製品によっては発がん性物質の検出も報告されているので注意が必要です。
自分と周りの大切な人の健康を守るには、紙巻きたばこも加熱式たばこも、すべてやめるしかありません。今年こそ卒煙しましょう!