神奈川県建設労働組合連合会

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「油のとり方 気をつけよう」藤田ゆかり保健師のけんこうコーナー

2021年12月8日

 年末はイベントが多く食事が偏りがち。そこで気になるのが脂質(油脂)の摂りすぎです。脂質は身体の中で細胞膜やホルモンの材料となる大切な栄養素ですが、摂りすぎは体重が増えるだけでなく、病気のリスクにも。脂質の摂り方のコツについてお知らせします。

控えたい油はこれ!

 肉の脂やバター、パーム油などの常温で固まる油脂に含まれる飽和脂肪酸は、摂りすぎると悪玉コレステロールや中性脂肪が増えます。パーム油はカップ麺や菓子類など様々な加工食品に使われていますが、原材料名が植物油や植物油脂などの表示のため、摂っていることに気づきにくい油です。マーガリンやショートニングに含まれるトランス脂肪酸は体内に蓄積されやすく動脈硬化のリスクを高めます。

 植物油や魚油の酸化にも注意が必要です。植物油に含まれる不飽和脂肪酸は酸化しやすく、酸化すると身体に有害な過酸化脂質が生まれます。油が酸化する三大要因は熱、空気、光。開封したら冷暗所で保存し2~3か月で使い切りましょう。魚介類に含まれる油はなるべく意識して摂りたい油ですが、魚油も酸化しやすいので鮮度のいいものを選び、できれば刺身で食べるのがおすすめです。

油を摂りすぎないコツ

 調理の際は計量して油を使う、食材は大きめに切り油の付着率を下げる、脂身の多い肉を減らす、煮込みの際に油を取り除くなどの工夫で油の量を減らすことができます。

私たちが食べている油のうち、調理で使う油などの見える油は2割程度。残りの約8割は食材や加工食品などの成分として姿を見ないまま食べています。食品を買う際は成分表示で脂質量を確認することも習慣にしましょう。

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