原水爆禁止2021年世界大会が8月2日の国際会議から9日の長崎デー集会までオンラインで開催され、各国政府代表や国内外から平和運動など各分野の代表ら約9千人が参加しました。
核兵器禁止条約発効後、最初の世界大会として、核兵器禁止条約の歴史的意義を確認し、来年の禁止条約締約国会議に向けた世界的行動をよびかけました。神建連は、世界大会の各オンライン集会を各組合・支部で視聴。さらに世界規模のアピール行動「平和の波」に呼応し、建設プラザでの「平和のつどい」や宣伝行動に取組みました。
【神建連】オンライン活用で平和のつどい開催
8月6日、神建連「平和のつどい」に、52人が参加。うち半数は初参加でした。
開会にあたって、仙田書記長が、「建設組合運動は、戦後一貫して戦争反対を掲げて運動してきたと話し、核兵器禁止条約に参加する日本へと選挙で変えよう」と呼びかけました。
被爆体験をオンラインで聞く
つどいでは、世界大会広島の現地企画をオンラインで視聴しました。
被団協の佐久間さんが、『黒い雨訴訟勝利』と救済にむけた政府との約束に触れ、「ここまで生きてきてよかった。核兵器廃絶を実現しましょう」と力強く挨拶をされ、当時、女学生だった矢野美耶古さんの被爆体験を聞きました。
矢野さんは、「8月6日、たまたま学校に行かなかった3人しか生き残らなかった。「まじめに行ったものが死んで」「さぼったものが生き残って」…と言われ、死のうと思った。日本の起こした戦争。2度と起こしてはならない。核兵器がどんなにむごいかを伝えないといけない」と、90才を過ぎて、昨日のことのように話すのを参加者が真剣に聞いていました。
オンライン修学旅行で広島を体験
その後、現地広島を少しでも体験しようと、「オンライン修学旅行」を実施しました。
8月6日の平和公園をリアルタイムで感じ、平和公園が作られたいきさつや、原爆ドーム解体の危機を子育て世代ナビゲーターが解説し好評でした。「8月6日の8時14分までは日常の暮らしがあった。8時15分に一瞬にして焦土と化し、日常を奪われた」という彼の言葉に参加者全員が日常の大切さを改めて認識しました。